技術
長く住めるしっかりした家
その家の骨格となる構造材は
天然乾燥させた地元材
長持ちする家を建てるためにまず考えるのは木材の適材適所を考えちゃんと選ぶこと。私たちは、静岡県内や天竜川、大井川水系の地元の原木を、自ら材木市場で選定し、天然乾燥させたものを使います。
一般的には人工乾燥機で乾燥させた木材が主流で効率的ですが、人工的に短時間で乾燥させることで木が持つ有効成分を失うこともあります。風の通りを考えじっくりと、数年かけて乾燥させた木材は、私たちの考える理想的な素材になります。
また柱をはじめとする構造材にもこだわりがあります。通常は三寸五分の太さが一般的と言われますが、私たちは四寸角の材を多く使います。それは長く住める家をつくるため。外壁や屋根は後から補修が容易にできますが構造材は後からは簡単には変えられない。
予算を組む際の優先順位を見極めることが後悔しない家づくりで大切なことと考えます。
木の特性を見ながら
自社で墨付け、加工を行っています。
天然乾燥させた木材を、材木工場で切り出し、自社で削りや穴あけなどの加工処理します。その際、設計図からコンピュータ制御で正確に加工するという方法もありますが、加減がきかないという職人目線でのデメリットも感じることがあります。
そこで私たちは「墨付け」という昔ながらの方法で木材に印をつけながら、自らの手で木材を削り出して加工します。全てを機械任せにしないことで得られる「家の強度」もあるものです。
100年前の技術を守り通せば
100年長持ちは当たり前
技術は日本の伝統工法(在来工法)を碁本とし、さらに現代の建築基準に合わせた金物や工法を取り入れながら作り上げていきます。
古い神社仏閣など補修できる職人が不足していると聴くことがありますが、基本を知る熟練の職人がいてこそ、家も長く守っていくことが可能です。大げさな言い方をするならば、100年前に家を建てた方法論で今建てれば、これから先100年まで長持ちする家をつくることが可能であると考えています。
年月の経過とともに
代え難いものに進化する家
築年数が経った家であっても基本構造が強固な家は長持ちします。その一方で経年変化や経年劣化を余儀なくされる部分があることも事実です。
家は完成して住み始めてからが家としての始まりです。私たちは、この先何年という歳月を経ても、ずっと寄り添い関わらせていただきながら、施主様と一緒に大切な家を守らせていただきます。メンテナンスはもちろん住宅診断からでもお気軽にご相談ください。それが地元の大工だからこそできることであり、家を新しく建てること以上に大切な仕事だと考えているのです。
歳月とともに、ご家族で培い、進化してきた家は何物にも代え難いご家族の居場所になっていくのだと思います。私たちはそのための家づくりをしています。